公開日:2025.03.28更新日:2025.03.28
関節リウマチ前足部変形

関節リウマチ(RA)が進行すると、足の関節にも炎症が広がり、前足部(足の指や足裏)に変形が生じることがあります。特に、歩行やバランスに影響を与え、痛みや靴擦れ、歩行障害の原因となることが多いです。
前足部の代表的な変形
外反母趾(がいはんぼし)
- 母趾(親指)が小指側に曲がる
- 靴に当たって痛みが出やすい
- 隣の指と重なり、タコやウオノメができる
槌指(つちゆび)変形(ハンマートゥ)
- 第2~5趾(人差し指~小指)が屈曲して浮き指状態になる
- 指の関節が靴に当たって痛む
- 指の付け根の関節に負担がかかり、歩行が困難になる
開張足(かいちょうそく)
- 足の横アーチが崩れ、前足部が広がる
- 足の裏にタコやウオノメができやすく、痛みが生じる
中足骨骨頭部痛(モートン病に類似)
- 足の指の付け根(中足骨骨頭部)に炎症が起こる
- 歩行時にズキズキした痛みが出る
偏平足化(アーチの崩れ)
- 足の縦アーチが低下し、土踏まずがなくなる
- 足底の痛みや疲労感が増す
原因
- 関節リウマチによる関節炎・骨破壊
- 歩行時の負担・圧力の偏り(変形が進むと、さらに悪化しやすい)
- 靴の影響(合わない靴が変形を助長する)
- 筋力低下・靭帯の緩み(特に足のアーチを支える筋肉が弱る)
治療と対策
薬物療法
- 抗リウマチ薬(DMARDs):炎症の進行を抑える(メトトレキサート、タルタニブなど)
- 生物学的製剤:関節破壊を防ぐ(TNF阻害薬、IL-6阻害薬)
- 鎮痛薬・ステロイド:痛みや炎症のコントロール
装具・インソール療法
- 外反母趾・槌指用の装具で変形を補正
- **インソール(足底板)**で足裏の圧力を分散し、痛みを軽減
- 幅広・クッション性のある靴で摩擦を防ぐ
リハビリ・ストレッチ
- 足の筋力強化(足指グーパー運動、タオルギャザー)
- 関節の可動域訓練(ストレッチやマッサージ)
手術(重度の場合)
- 関節固定術(変形が進みすぎた場合、固定して痛みを軽減)
- 人工関節置換術(壊れた関節を人工関節にする)
予防と生活習慣
- 定期的な足のチェック(タコや靴擦れがないか確認)
- 負担の少ない靴選び(クッション性が高く、幅広のもの)
- 適度な運動(関節の動きを保つ)
- 早期治療の徹底(症状が軽いうちに対応する)
関節リウマチによる足の変形は進行しやすいですが、早めの対策で痛みを軽減し、歩行機能を維持できます!