足病用語集

足病用語集

公開日:2025.01.17更新日:2025.02.14

肥厚爪とは

足の親指の爪が盛り上がってしまうことを「肥厚爪(爪肥厚)」と言います。ここでは、「肥厚爪(爪肥厚)」原因・対処・予防法についてご紹介いたします。

肥厚爪(ひこうそう・ひこうつめ)とは

肥厚爪の原因は、爪に長期間圧力が加わったり、深爪や外傷などが原因で起こります。特に手の爪よりも足の爪で多く見られ、肥厚爪が進行すると、足の爪が厚くなり、爪がうまく切れなくなったり、歩行や運動の障害にもなります。

肥厚爪になると、次のような問題が生じる可能性があります。

・爪が割れやすくなる
・爪が剥がれやすくなる
・爪の中が空洞になる
・靴下を履く際に引っ掛かって着脱しにくい
・靴を履くたびに痛みが伴う
・見た目が気になり素足を見せれなくなる

肥厚爪の原因

肥厚爪になぜなってしまうのでしょうか。

靴が合っていない

足の形に合っていない靴が挙げられます。自分の足の形に合っていない、もしくはサイズの合わない靴を履き続けることにより起こるといわれています。
ハイヒールなどの窮屈な靴を履いている方は靴による爪先の圧迫により爪が伸びにくくなり、厚く固くなっていきます。
また靴紐を結ばず脱ぎやすい履きやすい靴で日常生活を送る方も、知らず知らずにうちに爪先を圧迫し爪が厚く固くなっていきます。

加齢による

年齢を重ねていくほどに、人間の爪は水分を奪われ、乾燥し弾力性を失い、縮み、厚く固くなっていくといわれています。肥厚爪は70代や80代など高齢者に多いのが特徴です。

深爪による

深爪は小さい頃からの習慣となっている場合が多く、深爪の習慣があると指先のやわらかい部分(肉)が地面から受ける圧力によって徐々に盛り上がり、爪の成長が妨害されて爪の下に新たな爪が生まれ、層状に爪が厚くなることがあります。

爪白癬(爪水虫)

爪部への真菌(カビ)感染。自覚症状がないため爪回りやつめの間の角質が増殖し厚みが出てしまう。 皮膚科へ受診し顕微鏡検査をしてもらう。

爪甲鉤彎(こうわん)症

巻爪の一種で爪が角のような鉤型に曲がり分厚くなり外圧で痛みがでる場合がある。爪が固く爪切りでは切りにくい。

肥厚爪の対処法

肥厚爪の対処法については次のような方法があります。

・電動爪ヤスリで削る
・入浴や足浴後に爪が柔らかくなっているときに切る
・爪と皮膚の間に溜まった角質を洗浄する
・爪を縦方向に少しずつ切り形を整える

セルフで肥厚爪を整えるには大変難しいよ思うます。医療機関や専門サロンに相談をされることをお勧めします。

肥厚爪を予防するために

肥厚爪を対処したとしても、また今は肥厚爪でなかったとしても、今後予防するために大切なことを3つご説明します。

▶︎足にあった靴を履く

「シューフィッター」「五革シューズフィッティング」はご存知ですか?
それぞれの資格を取得者されている方に、相談されることをお勧めします。彼らは、ひとりひとりの足の形にあった靴をみつけるスペシャリストです。自分ではぴったりと思っている靴も、本当は小さかったり大きかったりすることが多いそうです。靴を買う際には「一言ご相談」されることをお勧めします。

▶︎乾燥に気をつけ日ごろからケアをし、足指を清潔に保つ

ケアを日常に取り入れていると「何かおかしい」という違和感に初期の段階で気付くことができます。違和感を感じたら、セルフケアが困難になる前に専門家に見てもらうことをお勧めします。

▶︎栄養のバランスに気をつける

爪甲肥厚を予防・改善するには、ビタミンやミネラルが不足しないバランスのとれた食事を摂ることが大切です。爪を強くするのに必要な栄養素には、次のようなものがあります。

・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンB2
・ビタミンE
・ビオチン
・カルシウム
・鉄分
・亜鉛
・ケイ素

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