公開日:2025.01.17更新日:2025.02.14
鶏眼(魚の目)とは

一般的には魚の目と呼ばれ、皮膚の特定の部位に慢性的な圧力や摩擦がかかることで形成される角質の肥厚(分厚くなること)です。特に、足の指や足裏など、靴との摩擦が多い部分にできやすい。
このことをおさえた上で、さらに詳しく説明していきます。
鶏眼(魚の目)の特徴
▶︎中央に芯がある
魚の目は、中央に硬い「芯」を持つのが特徴で、この芯が神経を圧迫するため、痛みを伴うことがあります。
▶︎圧力のかかる部位にできる
足の指の間、足の裏、特に関節部分や靴が当たりやすい場所にできやすい。
▶︎硬い魚の目と柔らかい魚の目
・硬い魚の目: 皮膚が厚く硬くなるタイプ(足裏や指の付け根に多い)。
・柔らかい魚の目: 湿気の多い環境(足の指の間など)にできる柔らかめのタイプ。
鶏眼(魚の目)の原因
▶︎靴の圧迫や摩擦
サイズの合わない靴、先の細い靴、硬い靴を履くことで、特定の部位に負担がかかる。
▶︎歩き方や姿勢の問題
偏った歩き方(内股や外股)、扁平足、外反母趾などがあると、特定の部分に負荷が集中する。
▶︎長時間の立ち仕事や歩行
同じ場所に繰り返し負荷がかかると角質が厚くなり、魚の目ができやすくなる。
▶︎素足での生活や薄い靴底の靴
クッション性のない靴や裸足での生活は、直接的な刺激が増え、魚の目のリスクを高める。
治療・対策方法
▶︎自宅でのケア
・市販の魚の目用パッド・絆創膏
サリチル酸が含まれた魚の目パッドを使用すると、角質を柔らかくして除去しやすくする。
・お湯や保湿で柔らかくする
ぬるま湯に足をつけて皮膚を柔らかくし、軽石や専用のやすりで削る。
・正しい靴を選ぶ
クッション性があり、つま先に余裕のある靴を選ぶ。
▶︎皮膚科での治療
・芯を除去する
皮膚科で専用の医療器具を使って芯を取り除く。
・液体窒素による凍結療法
ウイルス性のイボと区別が難しい場合や再発しやすい場合に、液体窒素を使って凍結除去する。
・レーザー治療
頑固な魚の目にはレーザーで焼灼(しょうしゃく)する治療もある。
魚の目と「タコ」「イボ」との違い
魚の目(鶏眼) | タコ(胼胝/べんち) | イボ(尋常性疣贅) | |
---|---|---|---|
芯 | あり(中心が硬い) | なし(全体的に硬い) | なし(表面がざらざら) |
痛み | 圧迫すると痛い | 基本的に痛くない | 痛みは少ないが、増殖しやすい |
原因 | 圧迫と摩擦 | 繰り返しの刺激 | ウイルス感染 |
予防方法
- 足に合った靴を履く
- つま先に余裕があり、クッション性のある靴を選ぶ。
- 足のケアをこまめにする
- 入浴後に角質を削る、保湿クリームを塗るなどして、皮膚を柔らかく保つ。
- インソールやクッション材を使用
- 足裏の特定部位に圧力がかかる場合は、インソールで分散させる。
まとめ
・鶏眼(魚の目)は、皮膚の一部分に継続的な圧力がかかることでできる角質の塊。
・中心に「芯」があり、圧迫すると痛みを感じるのが特徴。
・原因として、合わない靴や歩き方の問題が挙げられる。
・自宅でのケア(市販のパッド・保湿)や、皮膚科での治療(芯の除去・凍結療法)が有効。
・予防には、適切な靴選び、フットケア、インソールの活用が重要。
痛みが強い場合や繰り返しできる場合は、自己処理せずに皮膚科やフットケア専門店を受診するのがベストです!