メディカルトレーナー✖️シューフィッターが語るフットケアの未来

「外反母趾がつらい」「どんな靴を履いても痛い」──そんな足の悩みを抱える方が年々増えています。

外反母趾は実は、原因は単なる“足の変形”だけではありません。身体の土台である“距骨”のズレや、靴の選び方・履き方、さらには足指が使えていないことが深く関係しています。

今回の記事では、上級シューフィッター・萩原正人氏と、元オリンピック日本代表メディカルトレーナー・田中正幸氏による特別対談を通じて、「足と靴のプロ」が語る外反母趾ケアの本質と、セルフケア・テーピング・距骨調整の重要性を詳しくご紹介します。

外反母趾を知り尽くした2人のプロフェッショナル|萩原正人 × 田中正幸 特別対談

田中 正幸(たなかまさゆき)

元オリンピック日本代表のメディカルトレーナーとして、野球やバドミントンなどトップアスリートを支援した実績を持つ足の健康の専門家です。国立スポーツ科学センターや複数の代表チームでのトレーナー経験を経て、現在は東京・渋谷にて「Thumb Upパーソナルジム&ケア」を開業。この施設では、スポーツマッサージ・コンディショニング・トレーニング指導を組み合わせたボディケアと、距骨調整や外反母趾テーピングを融合した独自施術を提供。老若男女を問わず、数多くの利用者から信頼され、健康と歩行の質を根本からサポートしています。また健康商品の監修としてCM出演やテレビ番組の裏方スタッフとして演者のコンディショニングを担当。

長年にわたり足と靴の専門家として活動する上級シューフィッターであり、全国のフットケアの現場や靴業界に多大な影響を与えてきた第一人者です。足に悩みを抱える多くの方々と向き合ってきた経験から、靴選びの重要性を強く発信し続けており、外反母趾・扁平足・巻き爪など、足のトラブル改善のための靴選びとフィッティングにおいて、的確なアドバイスを行っています。現在は新潟佐渡島にフットケア専門店(ドクターネイル爪革命)を併設した「ドクターシューズ」を開業し、靴の販売・調整に携わる傍ら、講演活動も積極的に展開し、医療従事者やフットケアセラピストとの連携を通じて「正しい靴選びこそが予防医療である」という信念を体現しています。靴と足をつなぐ架け橋として、萩原氏の提言は多くの人々の生活の質を向上させています。

萩原  正人(はぎはらまさと)

■ 足元から全身へ影響する「距骨のズレ」

私は現場で、足の小さなゆがみが膝・腰・肩の痛みまでつながっているのを何度も見てきました。外反母趾もその一例です。中でも“距骨”の位置が崩れることで、全体のバランスが大きく崩れるんですね。

靴を見ていても、外反母趾の方のほとんどが距骨の倒れ込み(過回内)を起こしてますよね。アーチが潰れて、足の接地が偏る。その結果、親指の付け根が横に逃げていくような歩き方になる。

そう。だから私は“距骨の再教育”が必要だと思っていて。私の施術は、ただ痛みを取るのではなく「足本来の構造と動き」を取り戻すことにフォーカスしています。

■ テーピングの意義と限界、そして次の一手

田中先生のテーピングは、形を矯正するだけでなく“機能的に動ける足”に導いてくれるのがすごい。足が安定すれば、靴のフィット感もまったく変わります。

ありがとうございます。ただ、施術やテーピングだけでは限界があるのも事実です。だから萩原さんのような靴の専門家と連携することで、外反母趾の本質的なケアが完成すると思っています。

本当にそうですね。私たちシューフィッターがよく言うのが「靴は動く義足」ってこと。足と靴が一体化してはじめて、本来の機能が戻るんです。

■ 足を「治す」のではなく「育て直す」

外反母趾を“治す”というより、私は“育て直す”という言葉のほうが合っていると思うんです。関節や筋肉に再び正しい使い方を教えていくようなイメージですね。

それ、私も全く同感です。足は毎日使うものだから、靴で“補う”だけじゃダメなんです。履き方、歩き方、重心の置き方を一緒に見直すことで、自分の体に気づいてもらう。そういう「再教育」の場がもっと必要です。

そして意外と見落とされがちなのが、足の「爪」のケアですね。巻き爪や厚くなった爪があると、それだけで足指が使えなくなる。そうすると、踏ん張れない・蹴り出せない歩き方になってしまう。

確かに、爪が正しく切れていないだけでも足の機能って落ちますよね。特に親指の爪が変形していると、足指をしっかり使えないから、外反母趾が進行しやすくなる。フットケアによる爪の調整も“足を育て直す”上での基本だと思います。

だから施術と並行してフットケアを取り入れることで、より土台から整った足になりますよね。足指がちゃんと機能すると、靴も自然にフィットしてくるんです。

■ 外反母趾ケアの新スタンダードをつくる

これからの外反母趾対策は、靴・施術・運動・習慣すべてが連動していることが当たり前になっていくと思います。昔みたいに「とりあえず削る・支える」だけでは改善しませんから。

まさに。外反母趾は生活の中でつくられたものだから、生活の中で整えるべき。だから私たちのアプローチは「削らず、切らずに整える」なんです。

医療と靴、それぞれのプロが手を組むことで、これまでの常識を超えるケアが実現できる。外反母趾は、あきらめる必要のない悩みだと知ってもらいたいですね。

最後にひとこと

足に不調があると、それだけで人生の楽しさが失われます。でも、ちゃんと整えていけば、必ず変わります。特にドクターネイル爪革命では外反母趾距骨テーピングを行なっております。是非お試しください!

そうですね!当店に併設しているドクターネイル爪革命でも外反母趾距骨テーピングを受けることができますよ。そして「自分に合った靴を選ぶこと」は、自分自身を大切にすること。ぜひ今日から、足を見つめ直すきっかけにしていただけたら嬉しいです!

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