巻き爪・陥入爪とは?

巻き爪は、見た目の違和感や軽度の痛みから始まり、放置することで炎症や化膿、さらには歩行困難にまで発展する身近で深刻な足のトラブルです。しかしその一方で、「深爪しておけばいい」「我慢すれば治る」といった誤解も多く、正しい対処法が知られていないのが現状です。

世界のフットケア情報館では、巻き爪に関する原因・予防・対策をわかりやすく解説する記事を紹介することで、多くの方が正しい知識を持ち、早期対応に繋げられるようサポートしています。

特に巻き爪は、自宅でのセルフケアから医療・専門施術までと対応の幅が広く、「どこに相談すればいいのか分からない」という方が多い領域です。こうした情報を整理して発信することは、健康な足づくりを促進し、QOL(生活の質)を守ることにも直結します。

記事を通じて、「ただの巻き爪」と見過ごされがちな足の異常に光を当て、一人でも多くの方に『早く気づき、正しく対処する』きっかけを届けることが、私たちの大きな使命です。

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巻き爪とは?

巻き爪とは、足の爪(特に親指の爪)が内側に巻き込むように湾曲し、周囲の皮膚に食い込んでしまう状態を指します。ひどくなると、炎症や化膿を引き起こし、歩くのもつらくなることがあります。

主な特徴:

  • 爪の端が内側に丸まるように巻き込む
  • 爪が皮膚に食い込み、痛みや炎症を引き起こす
  • 重症化すると化膿や肉芽(にくげ)と呼ばれる出血しやすい盛り上がった組織ができることもある

似ているが異なるもの

巻き爪

  • 爪自体が内側に湾曲している
  • 見た目に明らかな湾曲がある
  • 慢性的

◎陥入爪

  • 爪の端が皮膚に刺さっている
  • 見た目には正常に見える場合もある
  • 急性に痛むことが多い

主な原因

1.深爪

爪を切りすぎることで、床反力が受けられなくなり伸びる過程で皮膚に食い込みやすくなります。

2.変形

外反母趾や足のアーチの崩れ、床反力が弱まり、また隣の指からの外力によって爪が押され、巻き爪になってしまうことがあります。

3.靴のサイズ

小さい靴は爪を圧迫するため巻く力を強めます。大きい靴は指が遊んでしまい、無意識に脱げないように指を反らすため浮指になります。これはスリッパサンダルでも起こり、指が反った状態先のため、足跡に指がなくなります。ゆえに巻き爪になります。

4.歩き方・姿勢の問題

足の親指に適切な力がかからない歩き方も原因に。

5.遺伝的要因

爪の形が元々巻きやすい人もいます。 

6.加齢・乾燥

年齢とともに爪が硬くなり、変形しやすくなります。しかし悪条件が揃ってしまうと年齢に関係なく小児でも巻き爪になるケースがございます。

7.寝たきり

寝たきりになってしまうと、そもそも足趾に荷重がなくなるので床反力もなくなり、巻き爪になってしまいます。

巻き爪が引き起こすリスク

軽い痛みだからと巻き爪を放置してしまうと、次のようなトラブルに発展する可能性があります。 

炎症・化膿

爪が皮膚に食い込み、ばい菌が入って赤く腫れる。 

◎肉芽(にくげ)形成

慢性的に傷ついた皮膚が盛り上がってくる。 

◎歩行困難

痛みで正しい歩き方ができなくなり、腰や膝にも悪影響が。

◎爪の変形

放置し続けると、爪の形が取り返しのつかないほど変わってしまうことも。

自分でできる予防・セルフケア

軽度の巻き爪であれば、自宅でのケアで改善が期待できます。

1. 正しい爪の切り方

◆スクエアカット(四角く切る)

端を丸く切りすぎず、真っすぐに切るのが基本。爪の角を残すことで、皮膚に食い込みにくくなります。

2. 靴の見直し

自分の足に合った適切な靴を選びましょう。特に大きな靴や履くサンダルタイプを多く履いていると、指が反る浮き指になります。その浮き指が巻き爪の原因へと繋がります。

3.正しい歩き方・体重のかけ方の見直し

  • 足の裏全体を使うことで、親指に自然な圧がかかり、爪が真っ直ぐ伸びるようになります。
  • ペタペタ歩きやつま先重心の歩き方はNG。指に力が伝わらず、巻き爪の原因になります。
  • 歩くときに親指の腹で地面をしっかり蹴るようにすると、血流も促進され、健康的な爪が育ちます。

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4.指先を動かすトレーニング

  • 指が動かないと、爪周囲の皮膚に巻き込みやすくなります。
  • 足指を「グー・パー」と動かすエクササイズもおすすめです。

5.保湿

  • 乾燥していると、爪が硬くなり、湾曲しやすくなります。
  • 乾燥した爪はひび割れやすく、変形もしやす苦なります。
  • 保湿を兼ねたマッサージを行うことで足先の血流が促されます。

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6.衛生管理

  • 皮膚に爪が食い込んで傷ができると、そこから雑菌が入ると化膿や炎症のリスクが高まります。
  • 足は汗をかきやすく、蒸れやすい環境。菌やカビが繁殖しやすい部位でもあります。

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7.足専用の保護グッズ

  • 爪の両側の皮膚を外に引っ張るようにテーピングテープで固定し、食い込みを軽減させます。
  • 綿花を爪が食い込んでいる隙間に入れて痛みを軽減させます。

専門家に相談する

巻き爪の原因は、上記したように多岐に渡り、その影響が様々な角度であらわれます。そのため見た目は似ていても、根本的な原因が違えば、対処法も異なります。専門家は、原因を見極めた上で、その方に合わせた最適なケア方法を提案してくれます。

またフットケア専門店や巻き爪ケアを行うクリニックでは、医療レベルの器具と衛生管理のもと、安全にケアが行われます。また、再発を防ぐための生活アドバイスやセルフケア指導も受けられ、長期的な改善につながります。

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巻き爪矯正器具の特許について

「巻き爪矯正器具が特許を取得しているからといって、その効能(医療的な効果)を国が保証しているわけではありません。」

特許はあくまで「構造や技術の新規性・独自性」に対する権利であり、「治療効果の有無」や「医学的な有効性」までは審査・認定されていません。つまり、特許=効能の証明ではないという点に注意が必要です。

「巻き爪矯正器具が特許を取得していても、それは構造や仕組みが新しいということであり、医療効果が認められたという意味ではありません。」

編集:事務局(一色)・土屋