タコ・ウオノメとは?

たこ(胼胝・べんち)やウオノメ(鶏眼・けいがん)は、年齢や性別を問わず、多くの人が抱える足のトラブルのひとつです。
毎日の生活の中で足にかかる圧や摩擦が原因となり、見た目の変化や痛みを引き起こし、歩行や立ち仕事に支障をきたすこともあります。しかし、「ただの角質」「我慢できる痛み」と軽視され、適切な対処がなされていないケースも少なくありません。
そこで『世界のフットケア情報館』では、タコ・ウオノメに関する知識や対策を丁寧に解説する記事を紹介することで、「正しく知ることが予防と改善への第一歩である」という意識を広めていきたいと考えています。
セルフケア方法や、靴選び・歩き方の見直しなど、日常に取り入れやすい情報を発信することで、読者が自分の足を大切にするきっかけとなることを目指します。
また、症状が深刻な場合には、「プロのフットケアの必要性」にも触れることで、専門的なケアを受けることの重要性も自然に伝えることができます。
つまり、この記事は「情報」で終わるのではなく、“気づきから行動へ”導くための橋渡しとなるコンテンツです。
足元の悩みを解決することは、健康的な生活の土台づくり。私たちはそのサポートを情報発信という形で担っていきます。
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※医療連携に関しましては「ドクターネイル爪革命」にご相談ください。
「タコ」と「魚の目」について

タコは別名:胼胝(べんち)とも呼ばれ、皮膚の一部が慢性的な摩擦や圧迫を受けることで、角質が厚く硬くなる状態を指します。主に足の裏や指、手のひらなど、繰り返し刺激を受ける部位に発生し、通常は痛みを伴いません。
一方、ウオノメ(魚の目)は別名:鶏眼(けいがん)は、たこと同様に角質が厚くなるものの、中心に硬い芯が形成され、これが皮膚の内側に食い込むことで神経を圧迫し、痛みを引き起こします。特に歩行時や圧迫時に痛みを感じることが多いです。
主な原因
1.不適切な靴の使用
サイズが合わない靴や硬い素材の靴は、特定の部位に過度な圧力や摩擦を与え、たこや魚の目の原因となります。
2.歩行の癖や姿勢
偏った歩き方や姿勢は、足の特定部位に負担をかけ、角質の肥厚を引き起こします。
3.長時間の立ち仕事や運動
同じ部位に繰り返し圧力がかかることで、角質が厚くなりやすくなります。
症状と進行度
- 初期症状 : 皮膚の硬化・違和感
- 中期 : 角質の肥厚・圧痛
- 重度 : ひび割れ・炎症・芯が神経に達して激痛
似ているが異なるもの

タコやウオノメと見た目は似ているが、原因が全く異なるものがあります。それは「イボ(疣贅・ゆうぜい)」です。
イボの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発生します。小さな傷からウイルスが侵入し、皮膚の細胞が異常増殖します。
タコ(胼胝)やウオノメ(鶏眼)は、体の外側(皮膚表面)に角質が硬く厚くなることでできるものです。そのため、軽く削っても痛みがなく、芯のような部分を取り除けば違和感や痛みが軽減することもあります。
一方で、イボ(尋常性疣贅)はウイルス感染によって皮膚内部からできる病変です。ウイルスが真皮層に入り込み、内部から外側に向けて盛り上がるように広がるのが特徴です。さらに、血管とつながっていることも多く、無理に削ると出血する可能性があります。
また、イボはヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症であり、放置すると周囲に広がることもあるため、自己判断で削ったりせず、皮膚科などの専門機関での診察・治療が必要です。
セルフケア方法
- フットファイル・やすりでの角質セルフケア
- 足専用保湿クリームでのケア
- 靴の見直し(サイズ・形状・クッション性)
- 足指体操・歩行改善
- 市販のウオノメパッド
※サリチル酸を含む市販のパッドや軟膏を使用して角質を柔らかくし、除去しやすくする方法もありますが、使用方法を誤ると皮膚を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
※自己流で角質を削ったり、芯を無理に取り除こうとすると、皮膚を傷つけたり、感染や悪化の原因となることがあります。特に痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、専門家に相談することをおすすめいたします。
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専門家によるケアが必要なケース
- イボの疑いがある時
- 痛みが強い、芯が深い場合
- 自分で削るのが難しい・皮膚を傷つけたくない場合
- 糖尿病など合併症のリスクがある方
※傷や化膿がある場合、イボが疑われる場合は皮膚科医による診察を受けることをオススメします。
※傷がない場合にはお近くのフットケアの専門家にご相談ください。専用マシンを使い、安全かつ効果的に角質や芯を除去できます。
予防策
1.適切な靴の選択
足に合ったサイズと形状の靴を選び、圧迫や摩擦を最小限に抑えます。
2.足の清潔と保持
日常的に足を清潔に保ち、保湿を行うことで、皮膚の柔軟性を維持します。
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3.定期的な足のチェック
普段からご自身の足に関心を持ち、観察していることで、初期の段階で異常を発見し、早期に対処することができます。
編集:事務局(一色)